賃貸物件の見学
賃貸物件の候補から絞り込むために物件を見学させてもらうことが出来ます。
そのときに、ただ眺めるのではなく、きちんと居住後のことを考えてチェックしておくべきポイントを把握しておくと、正しく物件を見ることが出来ます。
この記事では、見学において注意すべきことや見学のための手順などをまとめて、正しい見学方法が出来るような知識を紹介していきます。
| 見学の手続き |
見学をしたいときにはまず予約をする必要があります。
ネットで物件情報を掲載している場合には、予約のためのフォームが設置されていることが多いのでそちらを利用しましょう。
予約フォームがない場合には不動産会社に直接電話してください。
物件情報を不動産会社の店舗に見せてもらっている流れで、見学ということになる場合もあります。
いずれにしても、このときに注意すべきは自分の住所氏名を伝えること、希望する部屋が見学できるか、見学をしたい希望日です。
物件の中には、現在入居している人が退去することを前提として広告を出していることがあり、その場合には部屋を見ることは難しくなります。
ただ、その場合には同じアパート、マンションの同型の部屋などを代わりに見ることも出来るかもしれないので、退去前に見学することが可能です。
また、見学を申し込んでも、それは見学の予約であって契約が決まることではありません。
時には、見学前に入居者が決まっていることもありますが、だからといっって早く部屋を決めてしまうと後々トラブルになる可能性がありますので、物件の状態、周辺環境のチェックをしないうちに契約しないほうがいいでしょう。
見学したい日に関してですが、いつでもいいというわけではなく雨の日が望ましいとされています。
これは、コンディションが悪いときにいくと、欠点が見えやすいということからなのですが、晴れの日の日照も重要です。
複数回見学できる余裕があるならば、晴れと雨、平日と休日のような条件の違う日にいって、より詳細な情報を得た方が充実した見学ができます。
| 見学でチェックすべきポイント |
見学の時には、どこに注意するべきか。
そのポイントをリストとして掲載しておきます。
| 不動産会社で確認できること | ・物件の名前 ・業者名 ・入居可能日 ・契約期間 ・所在地 ・家賃 ・公益費 ・駐車場 ・敷金 ・礼金 ・保険 ・仲介手数料 ・契約更新時に支払う額 これらの項目は契約時の重要事項説明でも確認できますが、物件の内容と合わせて他の物件と比較検討をするために、きちんと把握しておくべき情報です。 |
| 物件の見学にいく途中で確認できること | ・交通(目的地からの電車、徒歩) 最寄り駅、バス停からの所要時間を正確に計りましょう。 徒歩1分という表示の定義では1分間で80メートル進むとなっていますが、信号や曲がり角を考慮していないことがあります。 電車バスに関しては、運行状況、始発終電の時間、混雑具合を確認しておきましょう。 車・自転車を利用するならば駅前の駐輪場、駐車場が確保できるかも確認しておきましょう。 ・周辺の生活環境 ショッピング施設、病院、学校、役所などの生活に欠かせないものが周辺にあるか。 ショッピング施設は利用したい時間に空いていなければ、いくらあっても利用できません。 会社帰りなどに利用できるかなど営業時間を調べておきましょう。 道に車と接触しそうなほど狭い場所など危険な場所がないかといったことを確認しておきましょう。 また、子供たちが遊べんだり、休日にゆっくりと休める緑あふれる公園があると住みやすい環境といえます。 大きさは地域によって異なるでしょうがそのような場があるかも確認しておきましょう。 |
| 物件の状態で確認すべきこと | ・外観 外壁に亀裂はないか。 泥棒が入りにくいか。 鳥の糞害が非道くはないかといった点を確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・室内 広さや天井の高さは満足できるか。 シミや汚れがないか、ある場合には修繕してから入居が出来るか。 亀裂がなく、ドア、窓がスムーズに開くのかといったことを確認しておきます。 床には傷はないか、柱や梁の出っ張りはないかをじっくりと自分の目で確かめましょう。 天井に水が漏れたような後があるときには雨漏りの疑いもありますの出来をつけましょう。 壁紙がはがれているのは、冬に結露で水分が生じた可能性が高いということです。 断熱をきちんとしてあれば結露は防げるものですから、夏熱く冬寒いということになってしまうでしょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・水回り トイレ・キッチン・風呂・洗面所・選択場の有無 供給方法は直圧か受水槽方式か ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・テレビ もはや、周知がかなりされている地上波のデジタル移行。 デジタル放送を見るには、アンテナがデジタルに対応していなければなりません。 設置してあるアンテナがVHFアンテナではなく、UHFアンテナかどうかを確認しておきましょう。 ただし、ケーブルテレビが導入されている場合にはアンテナの設置はいりませんし、地デジもアナログテレビで視聴できるはずです。 (ケーブルテレビを視聴するには、ケーブルテレビに加入することになると思います) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・日照 日照のことを取り上げるときに、方角としては南向きがよいというのが一般的です。 ですが、必ず南向きで窓がある建物がよいということでもありません。 特に都心など建物が密集せざるをえない場所では、南の窓を開けたらすぐ隣の建物だったり、遠くにある高層マンションの影に入ってしまうことも十分にあり得ます。 ですから、見学で日照を確かめたいときには晴れの日で実際にはどのよな日の入り方をするのかをチェックしておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・騒音 騒音は周辺の環境と周辺の住民が出す音が問題になります。 例えば、高速道路や首都高などがそばにある、線路沿い、公園、学校の近くといったことです。 騒音があることで、家賃を下げている物件ならばそれをあえてわかった上で入居するという合意が出てきますが、入居してから騒音に気づくとなるとストレスがかかり不眠などになることも。 また、壁が薄かったりしたら自分が騒音を出す側になってしまうこともあります。 対策としては、音を出すような要因が近くにはない、壁や窓が音を伝えにくいようになっているといったことです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・悪臭 目に見えないものではありますが、もし悪臭があると窓を開けての換気が出来ませんし、洗濯物ににおいが移ってしまいます。 原因としては、近くに工場がある、ゴミ捨て場・処理場がある、汚れた川があるなどがあげられると思います。 そのようなことは、においを嗅ぐだけでなく、物件に行くまでとか周辺の地図をチェックすることである程度防ぐことが可能です。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・電気 契約容量 一般的に30~60Aになります。 変更をする場合には配線によって工事費はことなりますが、借主負担での工事となるかもしれません。 それとコンセントの数も確認しておきましょう。 配線はタコ足のように多くなるとコード自体が仕様電量に耐えられなかったり、ほこりがたまりやすくなり火事の原因となります。 持っている家電などから必要なコンセント数が確保できるか確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・電話 電話回線が引き込んであるか否かを確かめましょう。 もし電話線が引き込まれていない場合には、電話線を引き込む工事が必要です。 工事に係る費用は借主の負担となるはずです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・間取り 建物は図面通りに建てられていることが一番肝心要だといえます。 だからこそ、自分の目で、図面通りかどうかを確かめておく必要があります。 下見に携帯しておくべきアイテム「メジャー」で図面通りかをチェックしておきます。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・空調 賃貸の場合エアコン付きということもありますので、その有無。 ある場合には、どの部屋についているのかを確認しておきましょう。 また、自分でエアコンを取り付ける場合にはホースを通すためにクーラースリーブという穴が必要です。 その穴があればよいのですが、無ければ穴をつける必要があります。 穴を開けることが出来るか確認しておきましょう。 そしてエアコンは本体だけでなく室外機も設置する必要があります。 そのためのスペースがベランダなどにあるのかも同様に確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ キッチン 単身用、ファミリー用、物件によってキッチンの様式が違います。 ファミリー用であればシステムキッチンがあることも多いですが、単身用であれば一口の電気コンロということも珍しくはありません。 自炊で火力が欲しいという人ならばガスがつかえる物件を探した方がいいでしょう。 最近ではオール電化の流れでIHクッキングヒーターにしている場合もあります。 IHは電気キッチンと違い熱を伝えるのではなく、金属に熱を起こさせるものなので火力が強く夏場の調理でも空気が暖まらないとされています。 シンクの深さ、調理スペース、冷蔵庫の置けるスペースも確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・収納 収納スペースがないことで部屋を広くみせていることがあります。 それに気づかずにいざ暮らすという段になってタンスなどが必要になって、実質的な生活スペースが狭くなるということは避けておきたいところです。 洋室ならばクローゼット、和室ならば押し入れ、他に玄関のシューズケースや洗面所収納など容量を確認(メジャーで奥行き、高さなどをメモしておく)しておきましょう。 またかび臭くないか、シミがないかも気をつけてください。 そのようなものは見た目が綺麗にしても残ります。 あれば湿気が貯まりやすいということですから、また発生する危険があります。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・浴室 お風呂はトイレが一緒かどうか。 給湯設備は電気、ガスどのタイプか。 お湯を張るのが自動で出来るか、追い炊きが可能かといったことを確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・防音 特に集合住宅の場合には上下左右に居住者がいます。 壁、床、天井の厚さ、どの面が近隣の部屋に接しているのかを間取図だけでなく現地で確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・ベランダ 洗濯物、布団を干す上で重要です。 その日当たり、周辺の環境などをチェックしておきましょう。 物件によっては布団をたたくと迷惑だということでベランダに干せなかったりしますので、そこの確認もしておきましょう。 エアコンの室外機、避難経路などを塞がずに生活できるかという点もみておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・自転車置き場・駐車場 車、自転車があるときにはその置き場所が必要です。 備え付けの駐輪場、駐車場があるのか。 あったとして、そこに空きがあるのか。 月々の料金がいくらかかるのかといったことを確認しておきましょう。 場合によっては、敷地内ではなく離れた土地に場所が設けられていることもあります。 そのようなときには土や砂利の地面で、駐車場代が安くなっていることも。 そして、車の大きさから割り当てられる場所に駐車が出来るかもチェックしてきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・ゴミ捨て場 ゴミは毎日の生活に切り離せないものです。 マンション・アパートの専用ゴミ捨て場か地域のゴミ捨て場かということを確認しておきましょう。 また、ゴミ捨て場がカラスが荒らさないような対策が取られているのか。 どのタイミングからゴミ捨てが出来るのかといったことを確認しておきましょう。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・セキュリティ 住居にとって防犯などの対策が取られているかは、安心して暮らせるかどうかの鍵です。 特に女性のひとり暮らしなどでは、きちんとしたセキュリティーがしかれているかは物件を選ぶ際にもっとも重視しておきたいところです。 代表的なセキュリティとしては、やはり鍵があげられます。 ピッキングなどを防げる鍵のタイプとしては暗証番号、カードキーで開けられるオートロック、ディンプルキーですが、オートロックの管理が甘かったり機能を生かすことは出来ませんし、ディンプルキーでも開けられないわけではなく時間をかければ解錠することは可能です。 したがって、その点を踏まえ24時間厳重な管理をしている、ダブルロックタイプのディンプルキーでピッキング犯がもっとも嫌う開場の時間を延ばすなどの対策を行っている物件を探すと安心です。 マンションなど賃貸物件ではエレベーターやエントランスの監視もされている方が安全です。 監視カメラの死角が無く、不審者が隠れられないような仕組みにしているか確認しておきましょう。 あと気をつけておきたいのはベランダや庭です。 低層の建物ならば庭の塀、ベランダの柵が乗り越えられないか。 干している洗濯物が取られやすくはないか。 逆に子供がいる場合には、柵の隙間などから外に出たり落ちたりしてい舞わないかといったところが注意すべきです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ・携帯電話の電波 独身世帯などでは固定電話を引かずに携帯電話で済ませるという人も多いでしょう。 もちろん、固定電話を引く場合も関係ないわけでないですが、建物の構造、周辺の環境によっては電波が入りにくいということがあります。 携帯電話だけが連絡手段という場合には、そのような環境では外に出たり電波を増幅させるアンテナを接続させなければなりません。 |
| 見学に持って行くと便利なもの |
・物件の資料
まずは、間取りなどが設計と実物の間で違いがないかをチェックするために必要です。
当日、不動産会社にもらうことがで決まるとは思いますが、事前にチェック箇所を検討する意味でもそれより前に入手しておきましょう。
・地図
周辺の環境、方位などを確かめるときに必要です。
途中気になる箇所(歩道が狭い、異臭がする)があれば記入することができるといいでしょう。
・方位磁石
日照を確かめる上で方位は重要です。
周辺の建物と地図を照らし合わせれば、ある程度は方位を推測することは出来ますが正確に計るためには方位磁石は必須です。
・メジャー
実際の建物のドアの幅、部屋の広さ、柱の凹凸などを採寸するために必要です。
・家具・家電サイズ
メジャーで採寸した大きさなどをもとに、今自分が持っている家具・家電、これから購入しようと思っている家具・家電が搬入できるかをチェックします。
ギリギリ入ると思って安心していると搬入の際に、壁がこすれて傷つくこともありますので、ある程度の余裕があるかを見ておきましょう。
・筆記用具
採寸したデータや不動産会社に聞いた部屋の詳細、自分が目で見た部屋の状態などをメモするのに必要です。
・カメラ
これはカメラでもビデオカメラでもどちらでもOKです。
そのときに気づかなかった部分が、後から見返すと気づくことがありますし、複数の物件を検討する場合には比較する時に参考となります。
・球
よくこういう見学にはピンポン球やビー玉を持って行くといいといわれています。
もちろん、これは床において転がるかどうかを確かめるためですが、転がるような物件はいうまでもなく止めておくべきです。
ただ、その理由としては物件自体が手抜きの不良物件である場合と、そのあたりの地盤が緩いために建物の重みで斜め沈んでいく「不同沈下」という場合があります。
不同沈下の場合には、建物自体が歪んでいくことになるので、基礎や土間コンクリートに亀裂がでてしまったり、扉が開けにくくなったりという事態になっています。