賃貸物件を選ぶ前に
賃貸物件選びにおいて、まず自分がどのような物件を借りたいのかということをはっきりとしておかなければ数多くある物件の中から一つを選び出すことはできません。
そこで、この記事ではそのポイントについてどのようなことを決めておけばよいのか見ていきます。
| 目的 |
まずは、どのような目的で賃貸物件を選ぶのかを設定しておきます。
通学しているか、仕事に就いているのか、独身か、家族がいるのか。
例えば、独身世帯であれば戸建ては広いので、シングル向けのマンション、アパートを選ぶの無難です。
他にも家庭菜園、ペットの飼育などのために庭が欲しい場合には戸建てが適当です。
また、学生であれば、学生向けのマンション、アパートなら周辺の住民との生活リズムが同じになるので住みやすいはずです。
| 立地 |
住む家のタイプを決めたら、次はどこに住むかを決めることが必要です。
引越しの理由としては就職、転職、転勤、進学などが上げられますが、一番重要なのはその目的地からどの程度の距離までならば許容範囲かということです。
当然ですが、都心での通勤・通学の場合には都心から離れるほど家賃相場は高くなるとされています。
また23区内に限っていえば「西高東低」とされ、皇居を境に西側の需要も家賃も高くなる傾向があるとされます。
そのことを踏まえてどれだけ通勤、通学にかけるかというと賃貸情報のフォレントが調査した「賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」によるとその平均は37.2分とされています。
約40分の通勤・通学というのは、都心であれば近すぎず遠すぎずというバランスを保っているといえるでしょう。
そこで、この距離より近くの家を探そうとすれば家賃は高くなりますし、逆に遠くにすれば家賃は安くなります。
また、そのときには電車・バスでの距離だけでなく徒歩での距離も考慮すべき点です。
駅からの距離も駅に近くなればなるほど家賃は高くなります。
それらを踏まえた上で判断すべきは通勤・通学の利便性をとるか、支払う家賃を少しでも安くしたいかというところです。
通勤時間を少なくしてその分勉強・キャリアアップに費やしたい。
学生なので少しでも安い物件に住みたい。
そういった条件をよく考慮した上で、どこに重きを置くかを確認しておきましょう。
※徒歩○○分の距離
よく不動産のチラシで見られるような徒歩○○分という表示があります。
具体的に何キロ、何メートルということがかかれていないので、本当に誰でもその分数がかかるのか疑問になる人もいるでしょう。
この徒歩表示に関しては「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」にある表示基準において「徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要する者として算出した数値を表示すること。1分未満の場合には1分として算出すること」とされています。
とはいえ、坂や信号があれば単純に計算した所要時間よりもかかることは明白です。
その点を考慮せず、時には順路を無視した直線距離で測る不動産会社もいますので、気をつけるべき点です。
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どのあたりに住むのかという点で、周辺の環境も重要です。
いかに活気のある場所とはいえ繁華街に近すぎて治安に不安があるようでしたら、安心して暮らすことは出来ません。
・犯罪
例えば、犯罪の発生率というのを見てみるとその周辺の治安がどの程度か人目手でわかるはずです。
警察のホームページなどでは、「街頭犯罪等発生マップ」などの名称で、ひったくり、自転車泥棒などの犯罪がどの程度起きているのかを一目でわかるマップを公開しています。
まずは、自分が住みたいと考えている場所の都道府県警のホームページに行き、どのくらい犯罪が起きているのかを確かめてください。
・人通り・交通量
駅前やショッピング施設などが多ければ夜間の外出などには安心できるはずです。
しかし、あまりに騒音があれば逆に生活に支障をきたしてしまいます。
ですから、ターミナル的な駅や首都高が近いといった場所を選ぶか、一駅ずらすなりしてそれなりの活気と静かさを持つ場所を選ぶかという風に決めることが出来ます。
・施設
たとえば、ショッピング施設、病院、コンビニ・役所などが徒歩圏内にあると快適な生活を得ることが可能です。
そこに、家族での居住を望むのであれば幼稚園・学校など必要となるでしょう。
ここでは、どのようなライフスタイルを必要とするかで求める施設の内容は異なります。
独身、夫婦、子供連れの家族、老後の生活。
もし、徒歩県内になくても電車・車ですぐにいける範囲ならば大丈夫という場合もあるので、完璧な環境を求めるのかということも考えておきましょう。
| 予算 |
予算は現実に、自分がどれだけの支払い能力を持っているのかが重要です。
理想としては月額収入に対して、25~30%の間に納めるとよいとされています。
しかし、実態では収入における家賃の割合は平均で35%となっています。
理想は理想としてここまで家賃が収入を圧迫する理由としては、収入の減少がその割合を高めている大きなものとされています。
住みやすい物件は、必ずしも借りられる物件とイコールではないということを十分に理解した上で、自分の収入からどの程度までの予算を想定するかが大切です。
平均的な割合の人でも、高いとわかりつつも物件の条件としてよいから妥協をして高い家賃を支払うという人が多くいます。
予算と自分の満足度を秤にかけて、妥協が可能であれば多少収入における家賃の割合を増やしてもよいし、将来のことを考えて利便性が減ってもお金を貯めておきたいという場合には、あくまでも30%を超えないような物件を探すといいでしょう。
| 物件の状態 |
物件がどのようなものかも決め手となります。
そこで次のようなことが事前に条件とすることが出来ます。
・築年数
物件を探すと築年数が古い物件も相当数出てきます。
しかしながら、住むのであれば新しい物件がいいというのが多くの人の心理だと思います。
物件によってはリフォームで新築同様の内装になっているのである程度の妥協は可能となることも考えておきましょう。
・設備
例えばバス・トイレが別々だとか、浴室乾乾燥機付き、BS・CSアンテナ付き、エアコン付き、床暖房付き。
希望する生活に必要な設備が人それぞれあるはずです。
さらに、防犯のことを考えるとオートロック、警備会社による監視体制などセキュリティ体制が整っている方がよいはずです。
| スケジュール |
物件を借りるときに、意外に大切なのが時間です。
その部屋を必要とする人はいつかということから逆算して、契約にどれだけ時間がかけられるか。
物件を探すのにどれだけ余裕があるのかということを算出していきます。
就職・進学などで比較的時間があるようであれば計画が立てやすいですが、急な単身赴任でスケジュールに余裕がない場合にはきちんと計画することは必要です。
申込から審査、契約にかかる期間は一般的に2週間くらいです。
そのことを考えても引越しできるまでには最低でも1ヶ月以上前には動いておかなければ間に合いません。
| 保証人 |
大抵の賃貸物件ならば、契約をするのに連帯保証人が必要となります。
これは誰でも名前を貸してくれればよいというわけではありません。
万が一の場合に「責任を取る」ことをきちんととれる人でなければ大家、不動産会社としても審査に通しにくくなります。
また、そのような自体になったときには法的にその人に家賃の肩代わりなどを強制することになるので、迷惑をかけるかもしれないということも考えるとやあり近親者、特に親のような立場の人に頼むことが自然です。
賃貸を借りることをその保証人になってくれるひとが承知しているならば、保証人になってくれることも収入証明の書類をそろえることもやってくれるでしょう。
しかし、申込書を出す段階で保証人になってくれそうな人を探して、いきなり保証人になってくれというのは少し難しい話です。
ですから、賃貸を探す前にまず話を通しておくのが筋だと思います。
ただ、この保証人を親に頼む場合に、定年して無収入、若しくは年金暮らしということだと保証人として認めて貰えないことも。
そのようなときには兄弟など安定した収入がある人に頼むことになります。